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サーバーの一般的な意味は?

利用者に対してサービスを提供する「モノ」や「ヒト」の事をサーバーと云います。
 ビールのお好きな方は ビールサーバー
 ご家庭には ウォーターサーバー
 グルメな方は 調理した肉などをdish(皿)に取り分けてくれる サーバー
 テニスのゲームでセットの最初にボールを打つプレイヤー(サーバー)
 などを思い出してください。
ところでITの世界ではクライアント(ユーザー)に対してITサービスを提供してくれるコンピュータの事をサーバ(最後の長音文字は使わないことが多い)と呼びます(なにせIT技術者は日常的に
​忙しい方が多いので悠長にサーバーと伸ばしてられっかと)。

ビールサーバー.jpg
ウォーターサーバー.jpg
テニスサーバー.jpg

ご注意:以降の文章の「赤字」の部分をクリックすると説明文が表示されます。

ではサーバとはどういうコンピュータなんでしょうか?

基本的には皆さんが使っておられるパソコンと同じです。
 パソコンの中身は(パソコンを組み立てた経験の有る方にはおなじみですが)
  ・マザーボード(
CPUメモリーを載せるプリント配線された基盤)
  ・
ハードディスク(最近はSSD(solid State Drive)に置き換わっています)
  ・電源・各種(
USB・ネットワーク・グラフィック・HDMIなど)のインターフェース
 などから構成されています。
 それにキーボードやディスプレイやDVD−RAMドライブなどが接続されて箱に入ったパソコン
 になります。

マザーボード.jpg

マザーボード

ではサーバとパソコンの違いはなんでしょうか

サーバは1年中24時間動く(メンテナンスを除き)働き者です。

 ユーザーは世界各地にいますので24時間動いていないといけません。

それと物理的に頑丈で壊れにくい(または一部が壊れても代替できる)ものでないと大勢の

ユーザーが困ってしまいます。

そのために色々な対応策を採っています。

 例えば

 ・電源などの二重化

 ・ディスクが壊れた場合の対応(RAIDコントローラーと言うハードウェア(ソフトウエア

  の場合もある)を使い、1台のディスクが壊れてもあとのディスクで代替出来る仕組み

  -RAID5-)

 ・ホットスワップと言ってサーバを止めないで壊れたディスクを交換出来る機能

 ・UPS(無停電電源装置)という停電時に蓄電池に瞬時に切り替える装置

 などなどです。

まだサーバとパソコンの違いがあります

ハードウエアの違い

 ・CPU(中央演算装置)

  皆さんのパソコンのCPUはインテル社のCorei7とかi9とかCeleron又はAMD社のRyzenと

  かいうものを使っているかと思います。

  サーバ用のCPUとしてはWindows Serverではインテル社のXeonというワークステーショ

  ンやサーバ用のCISCプロセッサを使っています。

  後述するUnix系のサーバーではオラクル社のSparcというRISCプロセッサやインテル+ヒ

  ューレットパッカード社のItaniumなどを使います。

  (ちなみにスマホやルーターなどもRISCプロセッサを使っています)

 ・メモリ(一時記憶装置)

  ECCというデータの誤りを検出し補正する機能を持ったものを使います

 ・ハードディスク(最近はSSDに置き換わりつつあります)

  耐障害性の高い(値段も高い!)ものを使います。

 

OS(operating system)の違い

 

 皆さんのパソコンのOSはWindows10とかWindows8を使っているかと思います。

 サーバOSとは、高いネットワーク性能と安定性を求められるサーバ用に設計されたOSの

 事です。クライアントと呼ばれる多くのコンピュータからの接続要求に応えサービスを提

 供したり、それらを遠隔から管理したりするための機能も求められます。

  サーバ用のOSとしてはWindows Serverを使っているものと

  Unix系のOSではオラクル社のSolarisやRed Hat社(IBMに買収された)Red Hat

  Enterprise Linuxなどがあります。

 サーバOSとしては安定性の高いUnix系OSのほうが多く使われています。

サーバはどういうカタチをしているんでしょうか

サーバの物理的な形は

タワー型のサーバ 比較的小規模の事業所で使用される。

 デスクトップPCの縦型の筺体と同じ(ちょっと大きめ)

ラックマウント型のサーバ 中・大規模の事業所で使用される。

                サーバラックという棚に収納するタイプで横幅が19インチ

                高さが1U(約4.5cm)・2U(1Uの2倍)・3U(同3倍)

                などの規格があります。奥行きは結構長い。

ブレードサーバ

 映画「ブレードランナー」のブレード(刃物の刃)の事で1枚の基盤にコンピュータの部品を

 集積したタイプです。

 大規模なデータセンターやWebサーバ用に開発されたもので、ラックマウントサーバでは場所

 を取りすぎるきらいがあるため筺体(オーディオマニアならおなじみのエンクロージャーと呼

 ばれる)にカチャンと差し込んで、ラックマウント型の製品ならば個別に備える電源や冷却

 装置、外部インターフェイス等を、ブレードサーバでは筐体側に搭載し、各ブレードが共有し

 ます。

 海外の映画でサーバ室へ忍び込んで物理的に

 ハッキングをする場面があったりしますが、ズラ

 リと並んでいるサーバが多分ブレードサーバだっ

 たりします

 

           こんな筺体がラックにズラリとならんでいる

サーバのカタチ.jpg
ブレードサーバ.jpg
タワーサーバ.jpg
ラックマウントサーバー.jpg
サーバはどういうシゴトをしているんでしょうか

サーバには色々な役割を持ったものがあります。一台のサーバーですべての役割を処理するのは
大変ですので普通は複数台のサーバーが役割を
分担して働いています。

サーバはネットワークとどう繋がっているのでしょうか

わたしたちのパソコンは外部

ネットワーク(WANと言いま

す)にルーターから光回線や

CATV回線などで契約している

プロバイダを経由してインター

ネットに繋がっています。

個人ネットワーク.jpg

企業のサーバは外部からの悪意

のある侵入(クラッカー・ハッ

カー)から身を守るためインタ

ーネットに接続する最前線に

ファイアウォール(防火壁)と

呼ばれる機器を置き、一次的に

侵入をコントロールしています。

更に社外へ情報提供しているWe

bサーバやMailサーバなどは社内

のLANから論理的に切り離したDMZ(Demilitarized zone=緩衝

企業サーバ.jpg

(非武装)地帯(韓国と北朝鮮の38度線が有名ですね))といわれるバーチャルな場所を設定して社内イントラネットから隔離し、イントラネットになるべく被害が及ばないようにしています。

こういうセキュリティを考慮してインターネットへ接続しています。

サーバの設置場所について

従来はサーバーは自社に設置して運用するのが主流でしたが、最近の傾向としてはデータセンタ

ーに設置するケースが増えています。

自社に設置した場合は、自社の担当者または契約しているメンテナンスサービス事業者が管理し

ます(オンプレミス=on-premiseと呼びます)。

データセンターと契約した場合はデータセンター事業者がサーバの管理を行うため、ユーザーは

​サーバの管理をする必要がなくなるため利用することに集中できます。

サーバの設置場所.jpg
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